釣り遍歴 Vol 1今回は私がどのようにして磯釣りにのめり込んでいったか、そして磯釣りまでにどんな釣りをしたのか 少し紹介していきたいと思います。趣味が長続きするかどうかは、本人の持つ資質以上にまわりの人々との関わりや出会いに 大きく左右されると思います。いや、世界でたった一人きりでも釣りをすると言う人もいるかも しれません。しかし今の私にとって、行きつけの料理屋の板さんや、船長、釣り仲間と会うことは 釣りをするのと同じぐらい楽しいことです。 釣りは釣りをしているとき以外にも楽しめますし、釣果以外にも楽しみがあります。 もちろん釣りをしているとき、釣れている時が一番楽しいかもしれませんが。 私は皆さんが良い釣り仲間に恵まれ、良い船長に出会い、釣りを長く楽しめることを願います。 出会い私の初めての釣りは「猫釣り」であるというのは、以前にここで「最初の獲物」に書きました。 では、その後どのように磯釣りにたどり着いたのか、私の釣りの変遷について書いていきます。私は東京の下町に生まれ、下町で育ちました。近くには海はなく、川はありましたが、 隅田川という大きくて堤防が高く、そして汚くてとても釣りの出来る川ではありません。 唯一釣りが出来るのは墨田公園にある「ひょうたん池」でした。 しかし、ここではギャング針を使ったライ魚の引っかけを数回試みただけで、ほとんどは 四つ手網と呼ばれる網を使い魚をとっていました。タナゴ、クチボソ、オタマジャクシ、 ザリガニ等がたくさんとれました。「それは釣りじゃないじゃん」その通り。 じゃあ釣りは何処でしたのかというと、近所の屋内釣り堀です。 私の家の近くには釣り堀が二つありました。ひとつは30円釣り堀といい一回30円の 金魚釣りです。エサを付けて食いつくタイミングを見てアワセるというような釣りです。 もう一方は銭湯の浴槽のようなところにコイやフナが入っていて浮き付きの貸し竿で釣ります。 ここは30円釣り堀とは違い、水が深緑色で中が見えません。少しは浮き釣り気分が味わえたのです(笑) リールを使った釣りにほのかなあこがれを抱きつつ、屋内釣り堀で遊ぶのが私の小学生時代でした。 その後中学、高校と部活とバンドに明け暮れ、全く釣りとは縁のない生活を送り、 次に私が竿を握ったのは大学1年生の夏休みでした。 大学でバンドをしていた私は夏休みに伊豆の片瀬で合宿を行いました。 一日のうちスタジオを使えるのは4時間程度でしたから、随分と時間を持て余したのです。 そこでせっかく海に来たのだから釣りでもしようということになり、お土産屋兼釣具屋みたいな 所で1000円程度のレジャーセット を買い求めサビキ釣りをしました。これが楽しいの何のって馬鹿みたいに釣りまくりました。 釣れるのはアジ、イワシ、ウマヅラハギ等の手のひら程のかわいい魚ばかりでしたがバケツいっぱい 釣りました。アジは地元のおばあちゃんに素手でのさばきかたを教わり食べました。 これが好評で合宿に来ていた他の仲間のぶんまで釣りに行かされました(笑) 夜はサビキではなく、あまった魚を切り身にしてエサとして使いブッコミをしました。 釣れるのはでっかいアナゴやウツボ、たまにバラシてしまう猛烈な引きの魚も掛かりました。 サメでしょうか?堤防に新聞紙を敷き、竿を握ったまま寝たものです。寝ている釣友の竿をピクッと 引っ張ると「来たあ〜!!」なんて飛び起きて、こんないたずらをしあいながら2〜3日過ごしました。 そのころになると、「もっとでかい魚釣りたいな〜」と思うようになりました。 学生の合宿だから余分なお金はほとんどありません。とりあえず3千円だけ握りしめて 釣具屋に相談に行きました。今度は大きい魚狙いなのでお土産屋のような所ではなく 専門店です。まだ新しく白くて綺麗な喫茶店のようなお店でした。 中には釣具屋には見えない綺麗なお姉ちゃんと、ちょっとかたぎじゃないお兄さんがいました。 「すいませ〜ん。なるべく大きい魚釣りたいんですけどおぉぉ、3千円しか ないんですがぁぁぁ・・・・」と話しかけると、そのお兄さんは「3千円!!@@!」と 目を丸くしながらも嬉しそうに「大きい魚が釣りたいのか?」と話を聞いてくれました。 「何持ってるんだ?道具は?釣りたい魚は?」「どっから来たんだ?」なんて話をしながら 電気浮きを付けたカゴ釣りの仕掛けを作ってくれました。エサからウキから竿から全部で 3千円。今思うと随分無茶なお願いしたのかな〜・・・・。 何を隠そうこの釣具屋がサバルで、これが私と丹羽さんとの出会いだったのです。 |