釣り鈎 考察3 [ねむり鈎] 今回は”ねむり鈎”について考えてみたい。
【あわせちゃダメジナ】の”ねむり”がいかに深いかがわかるだろう。実物を見ると、鈎先が直角に軸の方を 向いているように感じる。 私も初めて見たときは、正直言って「これで鈎掛かりするのだろうか?」と疑問に思ったぐらいだ。 しかし、これが見事に鈎掛かりする。しかも、対象は尾長メジナだけではない。鈎を飲まれるような状況なら、 クチブトメジナに対してもかなり有効なのだ。(2002年10月5日の所長のレポート参照)
一番は、やはり”ねむり”の深さだろう。先にも書いたが、”ねむり鈎”は正確には「飲まれないのでは無く 飲まれても口の奥に掛かりづらい」鈎なのだ。これだけ”ねむり”が深ければ、途中で鈎掛かりする可能性はかなり低いと思われる。 第二には、軸の長さが短い事があげられる。他の尾長用の”ねむり鈎”と比べると、明らかに軸が短い。 一度飲まれる事を前提に考える”ねむり鈎”では、軸が長い必要はないのではないだろうか。 逆に、軸が短いことが魚にとって食いやすく、クチブトメジナにも有効なのだろうと考える。 また、ふところが深く鈎先と軸との距離が大きくとってあり、鈎先からのラインがとてもスムーズなラインを描いている ことも特徴的だ。これが、この極端な”ねむり”でも 鈎掛かりする秘密なのではないだろうか。このことは、小さめの鈎を使うことが出来るということにも繋がる。 そして、スレ鈎であるということも見逃せないポイントだ。この事が刺さりをシャープにしてくれていると思う。 これだけ鈎先に角度が付いていれば外れる心配も無いだろう。 ここまで良いことばかりを書いてきたが、問題もある。 【あわせちゃダメジナ】は使い方が難しい。ネーミングの通り「あわせちゃダメ」なのだ。 ウキのアタリを見てパッとアワセたり、竿に来たアタリに素早く反応すると、かなりすっぽ抜ける。 これは”ねむり鈎”そのものの特性だが、特に”ねむり”が深いのでことさら注意が必要だ。 具体的には、糸が走ったら少し待ってから糸を押さえ、竿の3番ぐらいに乗ってきたところで 竿を起こすような感じでちょうど良いと思う。 何しろ遅アワセを意識して使用することだ。ただ、タイミングは個人によって感じ方も違うし、状況によっても違うと思うので 使ってみて慣れるのが一番だろう。 何やら”ねむり鈎”の考察というより【あわせちゃダメジナ】の考察になってしまったが、それほどに 【あわせちゃダメジナ】は”ねむり鈎”の特性を生かしていると思う。 奔流の尾長を狙う時や、クチブトメジナでも入れ食いの飲まれまくり の時には非常に威力を発揮するので、是非試してみてほしい。よければ使用した感想を送っていただけるとありがたい。 | |||||||||||||