釣り鈎 考察2 [ローテーション]

 その日最初に使う針は、最近の状況からある程度の推測を元に選択することが多いと思う。 なかには、「なんとなく」とか「好きだから」とか曖昧な理由の人も居るだろう。 それはそれで良いと思う。大切なのは次の針の選択だと考える。
「針はずれした」「エサは食ってるけど針掛かりしない」「飲まれて切られた」「何も食わない」 色々な状況が想定出来るが、針に原因(一部でも)があると疑われるなら、すぐに針を交換したい。
では、どうゆう時にどんな針を選択すれば効果的なのだろうか。今回は[ローテーション] と題して この辺を探ってみようと思う。

【考察】
針の使い分けを考える前に、針の特徴を決定付けている要素を整理してみよう。
@大きさA形状B太さC重さD色
単純に考えるとこんなところだろうか。このうち色という要素を除いて考えてみようと思う。
名前(メーカー) 重量 線径
競技くわせ(gamakatsu) 48.0mg 0.64mm
くわせグレ(gamakatsu) 48.5mg 0.64mm
G-HARD SUPERヴィトム(gamakatsu) 52.2mg 0.64mm
G-HARD ヴィトム(gamakatsu) 54.4mg 0.64mm
G-HARD 競技ヴィトム(gamakatsu) 54.6mg 0.64mm
口太グレ(gamakatsu) 58.4mg 0.72mm
A1一発グレ(gamakatsu) 66.3mg 0.72mm
早掛けグレ(OWNER) 69.6mg 0.72mm
南方グレ(OWNER) 70.6mg 0.76mm
グレ競技用(OWNER) 72.6mg 0.76mm
寒グレ(gamakatsu) 73.0mg 0.76mm
ふかせグレ(gamakatsu) 74.5mg 0.76mm
競技グレ(gamakatsu) 74.8mg 0.76mm

釣り針 資料1 [重量と線径] を元に針(7号)を軽い順に並べたのが右の表だ。 これを見ると「くわせ」と名前に付いている物は軸が細い。しかも、同じ太さの針の中でも軽いことがわかる。同じ太さで軽いということは、軸が短いということを表している。 従って、形状としては軸が短い方が、太さは細い方が「食い」が良いということだろう。これは同時に小さくて軽いものが良いとも言える。
では、どんな時にこれらの針が有効なのだろうか?それは、魚が十分に深くエサを食い込まない時。 例えば「すっぽぬけ」を起こしたり「口の皮一枚で掛かっていた」、「エサは食ってるけど針掛かりしない」なんていうのがこれにあたるだろう。 この手の針の特徴を生かすには、より細いハリスが有効と思われる。
全く食わない時も、上記のアプローチを取る人が多いと思う。それが正しい時もあるが、 魚の口元に付けエサが届いていないことが原因であるならば、太軸の重い針を使うことによって付けエサを より魚の近くに届けるというアプローチもあると思う。
同じ「すっぽぬけ」でも、アタリが鮮明な場合はまた話が違う。十分に魚の活性があるのに針の掛かり(もしくは掛かり所)が 悪かったと考えられ、そんな時はサイズを大きくしたり、ふところの深い針やヒネリのある針等への変更が有効だろう。
また、タナを浅くして仕掛けを張っていても針を飲まれてしまうことがある。 オナガの場合は切られるのでやっかいだし、クチブトでも魚を傷つけてしまう上に手返しが悪くなる。 こんな時は、サイズを大きくするか軸の長い針が有効だろう。ただし、その分針が重くなるので、タナの調整も必要だ。オナガ専用にねむりの入った針もあるが、ネムリ針の場合は遅アワセを意識する必要がある。
この他、エサ取りに対応して針を変えることもある。エサの取られ方やアタリから明らかにエサ取りとわかっているが魚種がわからない時などは、小さな針に変えてやると簡単に正体がわかることがある。 逆に、エサ取りの正体がわかっていて針を大きくすることもある。これは大きな針に大きなエサを付けて 速めに沈めることで、エサ取りが少々かじってもタナが取れるまでエサを持たそうという発想だ。
最後に、いずれの場合においても仕掛け全体のバランスを取ることを忘れないようにしたい。 針を大きくすれば重くなるし、受ける潮の抵抗も大きくなる。針にあわせてハリスを変えても同じ事が言える。その逆もしかりだ。浮力・潮の抵抗などを考慮して仕掛け全体をイメージしないと、せっかく針を変えても変えただけで終わってしまう。目的意識のある仕掛けチェンジが大切ではないだろうか。
今回は、魚の状況に対しての針のローテーションを考えてみた。あくまでも私なりの考えであるので おかしな所もあるかと思うが、経験や主観を出来るだけ除いて考えたつもりだ。今後も考察を重ねる予定だが、釣り針 考察1 [形状派・重量派]とあわせて、異論・反論・ご意見などあれば、メールお待ちしています。