釣り鈎 考察1 [形状派・重量派]

 魚と釣り人の接点は針である。そう考えると針は釣り道具の中で一番大事な道具とも言える。 そこで、針について少し掘り下げてみたいと思う。
参考資料として、[拡大写真] と[重量と線径] の一覧表を用意したのでご覧下さい。
こうしてまとめてみると新しく見えてくることがある。今後、資料の充実をはかると共に考察を加えていきたいと思う。

【考察】
 まず、針にとって一番重要なのは何であろう?私は『針先』だと思う。 針先の鋭さと角度(向き)が、魚を針掛かりさせる確率を左右するのではないだろうか。
以前TVで「何故、釣り針で魚が釣れるのか」という放送を見たことがある。その番組では、 透明な筒の先に釣り針を垂らし、もう一方の端から吸引するという実験を行っていた。 そして、振り子の様に針が振れて筒の上面内壁に針先が来ることで結論付けていた。
しかし、実際には魚は掃除機の様にエサを吸い続けないし、いつも勢い良く吸い込むわけではない (魚の捕食形態は数種類に分類出来るそうだが、メジナのそれは鯉やブラックバスのような丸飲みするタイプとは違い、少しずつくわえたり吐き出したり釣るのが難しいタイプだそうだ)ので、 針掛かりせずに吐き出されてしまったりするのだろう。この時に、針先が鋭ければ鋭いほど針掛かりする確率が上がるはずだ。また、針先の角度によっても針掛かりする確率は影響されるものと思われる。
拡大写真を見てみると、どれも充分に針先は鋭いように見える。しかし、がまかつの針は針先からかえしへの移行がよりスムーズに見える。
実際に糸に結んで紙などに突き刺してみると、思った以上に かえし部分が抵抗になっているのがわかる。その点、かえしの無いSUPERヴィトムはやはり刺さりが良かった。
針先の角度に目を向けると、針先が外を向いている方がどこかにひっかかる確率は高いと思われるが、糸に引っ張られて支点となる軸の方を向いている方が力が効率よく伝わるはずだ。 ヒネリもあったほうがひっかかりやすいように思うが、力の伝達という意味ではやや効率が悪いと思われる。
ここまでは拡大写真を見て形状について考察してみたが、もう一方で別の発想もある。 釣りの最中に針を掴もうとして、指に針を刺した経験は誰にでもあるだろう。指先に刺さらないように注意を払っているのが普通だと思う。 それを考えると、針が口の中にあり口を閉じていれば、針掛かりしない方が不思議なのだ。
魚はエサをくわえて泳ぐ時は口を閉じていると考えられるから、 針を口に入れることが最重要であることになる。 そして、針が口の中にある状態でいかにアタリを取れるかも重要だ。 こうゆう発想の元に考えると、形よりも大きさや重さが気になってくるのだ。
そこで[重量と線径] の一覧表を見てみると、意外な程に重量差があることに気づく。 同一銘柄でも4号と7号では倍ほども差があるし、1号違うだけで2割以上も重量が違ったりする ものもあるのだ。 また、同じ7号でもくわせグレ(gamakatsu)/48.5mgと寒グレ(gamakatsu)/73.0mgでは大きな差がある。
これだけ差があると、沈む速度や動き、仕掛けの張りにも違いが出てくるだろう。 例えば、大きくても軽い針に大きめのオキアミをつければよく潮を掴むだろうし、小さくて重い針に 小さなオキアミをつけると立ちが早いことになる。
この辺の特性を上手く使えば、仕掛け作りのイメージが広がるだろう。 使いたいエサの大きさにあわせて針の大きさを選び、その大きさで丁度良い重さの針を選ぶ。 それによってガン玉(ガン玉を打たない場合はヨリモドシ、もしくは直結部分)から先の動きをイメージする。
う〜んなんか引き出しが増えたような気になってきた(笑)けど、まだまだ研究は続きますよー!