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settimo piatto :【 mezzina de la io condisco profumo forte 】 | |
〜めじなのたたき口臭街道〜 | |
クチブトだね。42センチってところか。まあ、どこにでもいる普通のクチブトだ。 私が釣りに行かなかった週末に、どっかの研究所の所長がわざわざ早朝に持ってきやがった。2キロくらいあれば喜んでもらったのに、これではなぁ……。 まあ魚に罪はないから美味しくいただくとしよう。 | |
また飲みながら作ってる……。故・金子先生みたいだな。 |
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とにかくね、今回は薬味をケチらないで。 それぞれをたっぷりと使おう。 魚の身が見えないほどにかけまくるのだ。 ニンニクとショウガはみじんに切る。 鼻がツンとしてもへこたれるな。 ネギは小口に。 大葉も針切りに。 | |
めじなを3枚におろして、サクに切り分ける。皮はつけたままだ。それを串に刺して、皮のほうだけ焼く。焼くというか、皮だけに火を通すのだ。だからあっという間。魚ってね、この皮と身の間のところが美味い。だけど、皮は生だと食べられない。で、皮だけに火を通すのだ。皮が気持ち悪くって食べられないって人もたまにいるなぁ。ご愁傷様。少々虫がついてたって火を通せばへっちゃらさ。多分。そんなリスクなんて、美味さには変えられないな。でも、くれぐれも、皮に火を通せよ。 | |
焼け具合はこんな感じ。あまり焼きすぎると身も焼けちゃうからな。 そこまで焼くと、焼き魚だ。しかも、塩も振ってない焼き魚だ。 | |
皮に火が通ったらすぐに氷水に入れて冷やす。串がジュ!って言うぞ。 粗熱を取ったら、キッチンペーパーや布巾で水気を取ろう。ベチャベチャしてたら美味くないからな。 ん〜、眠い。気絶しそうに眠い。まだ17時だって言うのに。あ、今が何曜日かは教えない。 | |
薄く切って皿に並べる。それだけ。 | |
並べた身の上にニンニクとショウガを投下する。 口が臭くなるとかそんなことは気にしちゃダメだ。これでもかってぐらいに。 | |
さらに、ネギと大葉も投下する。 息が臭くなるとかそんなちっぽけなことは気にするな。たとえ明日デートが控えていようと薬味は控えるな。この美味さを知らずに、「臭い」って理由で嫌われたのならそれもけっこう。 そんなことよりも味わうんだ。ふった彼女や彼氏はその美味さを知らずに生きていくのだ。かわいそうに。そんな輩に未練はない。きっと、この美味さを知った時、ふったことを後悔するに違いない。 | |
そして、大事なのがこのポン酢。四国の馬路村で作られる柚子ポン酢だ。 今回は、男女群島遠征の時にお世話になっている九州の網元のおやっさんにいろいろ送ってもらった。その中の一つだ。 ほんと、このポン酢はうんまい。これをドバドバっとかける。柚子の香りがプーンと立ちのぼるのだ。 | |
めじなの身がどこにあるのかわからないほど盛られた薬味。それに柚子ポン酢の香り。 薬味をもっさりと乗せて食べてご覧。いくらでも食べられるから。 酒の肴としてももちろん、白いアツアツのご飯と一緒に食べても美味しい。 ほんとに美味しいんだってば。 | |
刺身ってさ、そんなに大量に食べられないじゃん。でも、こうやると、ほんと、たくさん食べられるんだよね。そして、めじな研究所のオフ会の時にはイサキでやったけど、もちろんイサキも美味しい。ついでに言うと、クロダイやマダイでも美味しい。白身の魚なら、この料理法は何でも合う。白身じゃなくても、生で食べる魚なら何でも美味しいかもしれない。口臭なんて気にするな。街道を突っ走るのだ!VIVA ニンニク!VIVA 馬路村!ってところだ。 どんなところだ……。 |