看板
undicesimo piatto:【re dei koppa completezza 】
〜コッパ大王〜
【コッパ大王】

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 2月9日は正月でした。少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいいたします。皆様方におかれましては、昨今の水温の低下にも関わらず、コッパ釣りに益々コッパ釣りに励まれていることとお慶び申し上げます。 そうです。今回の材料は、全国300万人のコッパ釣り師が愛して止まない、そう、あなたのコッパです。そのコッパを信じられないほど美味しくしてみせましょう。 「なあに?またこんな小っこいお魚なの?たまには姿作り出来るほど大きなお魚釣ってきてよ。ほんと、あなたと同じで魚まで小物だなんて。もう、やんなっちゃう」 と言われて辛酸を舐め続けてきたあなた!さあ立ち上がるのです!これを食べさせれば目の前に平伏させることも夢ではありません。エイエイヤー!エイエイオー!
 作り方はいたって簡単だ。
  • いつものコッパを用意する。
  • 丁寧にウロコを落とし、内臓とエラを取り除く。頭はつけたままだ。取るとさらに小さくなるからな。
  • きれいになったコッパの水気を取り、火の通りがよくなるように身に飾り包丁を施す。
  • 片栗粉をまぶす。まんべんなく。
    〜小耳に挟め〜
     揚げる時、片栗を使うとパリッと揚がり、小麦粉を使うとモチっと揚がる。小麦粉にはグルテンが含まれてるからだ。ちなみに片栗を使うと焦げにくいぞ。挟んだか?
      そして
  • 170℃くらいの油で2分ほど揚げる
  • 【煮え油】
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    【息切れ】

     揚げたコッパを4分ほど休ませよう。
    勝つためには休息も必要だ。
    というか、上げて休ませている間に表面の熱が中に伝わっていくのだ。ほっこりと。
    そして、休んで息を整えたら、180℃位の油で1分ほど揚げなおす。
    こうすることで表面はカリッと仕上がる。
    【蝶のように舞、蜂のように刺す】

     揚がったか?
    ここからが肝心だ。熱々の、まだジュウジュウいっているコッパを皿に横たえるのだ。
    そしてすばやく食卓に。クイックな動きが要求されるぞ。かといってガサツではダメだ。優雅にすばやく。
    出来たか?
    家人の目の前に据えられた熱々のコッパ。そこにすかさず醤油をかけるのだ! ジューッ!!
    コッパと呼ぶにはちょっと大きかったな。みんなにとっては嫌味かな?スマン。
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    【醤油】

     作り方が簡単なんだから、せめて醤油にはこだわりたい。
    というか、まずい醤油って、熱を加えた時に変なニオイが発生するのだ。
    やはり、昔ながらの作り方で、丁寧に作られた醤油が美味しい。
    なんとも言えぬいい香りが立ち上るのだ。
    お気に入りは、島根県の井上古式醤油。
    木桶で2年間じっくりと時間をかけて作られた醤油。
    もちろんお刺身にもおすすめ。
    【恍惚】
     もはや説明はいらないだろう。 ビールのつまみにも、もちろん酒でも。お子様にはご飯のおかずにも。 「ねぇん、またコッパ釣ってきてちょうだい。まってるわぁん」 コッパを懇願されるめじな師ってのも、なんだかなぁ……。

    補足:めじなは骨が固いのでワイルドに骨まで食い尽くしたいという人は注意してください。食べたい人は、低温で、じっくりじっくりと揚げて、さらにしっかりと二度揚げしたりして対応してください。 でも、どっちにしてもまじめに美味いです。 コッパ料理の王様と言ってもいいでしょう。勝手だけど。

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