看板
primo piatto : 【 orata de soffriggere amazu tabetemiiro 】
〜立派な黒鯛の甘酢あんかけ香草添え〜
photo まったりとしたクロダイ
【今回の獲物】
西が吹いたら松崎に限る。←うそ  
松崎と言えばクロダイに限る。←これもうそ  
まあ、沈み根ギリギリを攻めて、狙い通りに50センチ弱のクロダイを釣り上げよう。別にカイズクラスでもいいけど、あまり小さいと薄っぺらい揚げ物になるので注意。今回は、大西の吹く中、早上がり直前に仕留めた47センチを用意した。ちなみにというか、当然のようにメスだった。
それをウロコと内臓を取り除き、3枚におろす。その身を、背中側と腹側に中骨を取り除きながら切り分ける。で、適当な大きさに切る。あ、まな板は檜など針葉樹がお勧めだ。ヒノキチオールと言う抗菌成分が出てくるので無駄な菌を抑えられる。と思う。出刃は杉本がいいね。
【材料】
・酒……純米酒少々
・塩……関の塩
・胡椒……ホワイトペッパー
・程よい酸っぱさのモルトビネガー
  (イギリス製・ハインツでも可)……大さじ3
・甘さがしつこくないてんさい糖(砂糖)
   ……大さじ2
・遺伝子組換えを行っていない丸大豆醤油
   ……大さじ1
・水溶き片栗粉……適当
  (溶かない片栗粉も適当に)
・ニンニク・生姜のみじん切り……1かけずつ
・香菜(コリアンダー)……適当 ←これが今回のキーポイント。パセリなんかでごまかすなよ!
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・さらに酒……自分が調理中に飲むだけの量
 (写真右奥がそれだ。ちなみに今回は日本酒)
【下ごしらえ】
さて、切り身になったクロダイ(イタリア語でorataというらしい)は塩胡椒をして、日本酒で軽く揉み、下味をつける。それに片栗粉をまぶしてみよう。大きめのバットでやれよ。キッチンを粉だらけにしないように。ちなみに、バットはキーキー言わないホーロー製がお気に入り。アルミはキーってなるので僕にはチョト辛い。
次に、酢と砂糖と醤油を合わせよう。砂糖が溶けきらないと思うけど、後で火にかけるので気にしない。
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【揚げる】
片栗粉で化粧を施したクロダイを熱した油に放り込む。健康を考えて紅花油がいいね。胡麻油だと今回はちょっとしつこい。油温は適当。めんどくさいから計ったことがない。ま、箸をつけてジュッとなるくらいで。
ちなみに放り込む時に一気に入れないように。油温が下がりすぎて美味しく揚がりません。タンパク質が固まるまでに旨みが逃げてしまうのですな。で、身同士がくっつかないように、箸でチョチョイと。
揚げ具合は……揚げる音が変わる頃。海原さんがそう言ってた。まあ、狐色になるまで完全に火を通してしまおう。 揚がったら、余分な油を切っておこう。
【揚がった】
別の写真を撮ればよかったと反省した写真。なんせ、釣行後の真夜中に調理から撮影まで一人で行っていることだからご愛嬌ってことで。よって、基本的に手が写ることはない。ま、揚げ上がりのイメージを掴んでくれたまえ。
これにガチャガチャ手を加えずに塩だけで食べてもうまい。塩は大島の塩がおすすめ。または関の塩。
ちなみに分量は、クロダイ半身分。ご覧のように揚げるとたいした量ではない。大型クロダイばかり釣っていて、いつまでも冷蔵庫に鎮座しているような釣り名人にもおすすめ。
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【あんを作る】
エキストラバージンオリーブオイル(フィリッポ)を熱し、その中にきざみニンニクと生姜を入れて香りを出す。香りが出たら先に合わせた甘酢調味料を加える。ジュワッと音が出て軽く跳ねるので注意。すべて自己責任だ。
で、暖まったら揚げたクロダイを投入する。それに水溶き片栗粉をサーッと回しかけ、素早くクロダイとあんを絡める。火を通し過ぎないように注意。
【盛りつけて出来あがり】
大きめのお皿に盛り付けよう。僕のようにウェッジウッド(うそ)を奢る必要はないが、学食みたいなお皿だと実際よりも不味く感じるので、それなりに気を使うこと。
お皿に移して、上からきざんだ香菜をふりかけて出来あがり。
これはどっちかって言うと中華料理だな。
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