博多のおいちゃん 研究員 からの投稿
【Off-line meeting for On-line anglers 2005】
開催日 2005年7月2日
場所:静岡県 伊豆 外浦・石廊崎
「じゃ、おいちゃん 元気で! 気をつけて」
彼らが乗ったBMWは小気味良いエグ、エグ、、、、なんたらかんたら音を響かせて、イルミネーションが輝く羽田のエントランスロードをアッちゅう間に走り去っていった。
縁はホントに不可思議だ、うまく説明できないが、初心者や女性に優しいスペースを提供して、
心地よいソフトさを醸しだしているメジナ研究所ってことくらいでは、伊豆の海まで来ちまうことはない。
だとすれば、やっぱり所長夫妻のパッションかな?う〜ん、難しいことはまぁいいや。
今が日曜の夜、ここは羽田だから時間を少し遡ろうか。
金曜の夜半、指定された駅の階段を降りていくと、サバルの男女釣行の際、
福岡空港で挨拶した精悍な男が背を曲げて改札口に寄りかかりながらこちらを見上げていた。
「遠いところ、いらっしゃい」ぶっきら棒な挨拶だったが充分に優しさが伝わってきた。
彼の愛車で伊豆に向かった。デジャをご覧になった方なら分かるだろうが、プロのレーサーからテクを学んでいる彼の伊豆の海岸道路や山間部の走りっぷりは、
同乗者にすればジェットコースーターに乗っているのと何ら変わらない。
「初めての人が横に乗るからこれでもセーブしてるんだよ〜」って笑いながら明るく語りかけてくる所長の首を絞めたくなったが我慢した。華麗なドライビングテクニックに文字通り酔いしれて、伊豆に着く頃には、次に来る時があれば新幹線だぜと心に決めた。
しかしここで温泉をゴチになり、少しさっぱりした。元気を取り戻してからサバルに向かう。
ここから先は副所長の運転でとても安らかな気分でいられた(あと100回くらいリピートしてもいいぞ)。
そして憧れのサバルに到着。明るい店先には美人の梢さんとサバルの怪人が元気良くみんなを迎えてくれていた。
私もそそくさと梢さんに近づき「おはようございます」って挨拶をした。すると、怪人が横からにゅっと笑ってトロ箱を指差し「マキエ」とひと言。
「ハイ」と答えて、周囲の視線が集まる中(むむっ九州のマキエ作りの秘伝ば盗む気かっ)息着くまもなくマキエ作りに精を出した。
そこから港へまたもや移動を開始して皆の到着を待つ。寝不足でおちゅむがフラフラするので仮眠をしようとしたが寝れなかった。
車の外に出て、水平線を眺めれば四時前なのにすでに白み始めている「おおっ伊豆のど田舎の夜明けは早かっちゃん」。
デジャのPさんが話しかけてきた。えらいムサイおっさんやんけぇが第一印象だった。Pはプロデューサーの略じゃなかろう、
ありゃきっとプータローの略やど(ここ彼 読まんよね?)。しかも日焼けしてごっつい男やん。
「博多のおいちゃん」「はい(ここは素直な感じで)」「カメラが入りますが普段と同じ釣りをお願いします」
「ハイ、わかりました(磯に出るまでは素直で寡黙が一番たいね)」。てなわけで面接が合格したのか、外面のよいおいちゃんは外浦の小島に所長と上がることに決定。
出発したのは寝不足でよく覚えてないけど、周囲がすっかり明るくなった五時過ぎだったかな?梢さんやいずみさん達のグループを順次、磯に降ろして、
いよいよ最後は我々二人の番になった。
聞けば、所長達スタッフがはるばる九州からきた下手くそオヤジに少しでもいい目を見せようと外浦で一番の磯に渡してくれたらしい。
本当にありがとう〜おおきに〜メルシー〜(このオヤジ、珍しく本気で素直にお礼言ってます)。
で早速所長と並んで仕掛け作りを開始した。所長は慣れてるから色んなことを話しかけてくる。
デジャの撮影の練習なのかはわからんばってん、おいちゃんばリラックスさせようとしている。
ばってん、おいちゃんはその会話に気をとられて、たたんだ竿先にウキをセットしてリールをオープンにせず伸ばしていたわけたいね。
はっと気がついたら穂先がウキと一緒にプランプランとぶら下がってるじゃなかね。
「グワァ〜!!!」ワザワザ持ち込んだ「博多のおいちゃん」竿が釣る前に「ハイッ!カーット、出番終了」になっちまったわけよ。
これはめげたねぇ。所長も(このオヤジ嘘だろ〜)って唖然ってしてるしさ、ごめんちょ。
はぁ〜と溜め息つきながら、もたもた竿を交換してる間にも所長は早々と釣りを開始している。
(所長に言わせるとおいらが異常に遅いらしい、ふんっ早いと女性は喜ばんど)
チラッと見たら「あっちくしょ、もう竿を曲げてるじゃん」。
そして余裕の表情で「おいちゃ〜ん!早く釣りなよ〜」ってカメラを意識しながら釣った魚をぶら下げてこっちに格好よく話しかけてくる。
「素人やから遅いねん、構わんさかい釣っといてんかぁ」(むっとすると何故か関西弁がでてくる博多のオヤジであった)。
まぁそれでもなんとかセットもできて所長の横に並んで釣りだした、が、なぜか釣れるのは所長ばかり、彼も気を利かせて、
自分が釣れた場所を譲ってくれるけど、なんせ釣れない。つまり魚のいるタナが所長には分かっていて、おいちゃんには分からんかったってわけよ。
で仕方ないから苦しい時の素人釣法、全層釣りに変えて、なんとか当たりが出るようになった。
一度当たりだすとここは港の近くなのに、ホントに魚影が濃いとこだった。
サバ、イサキ、ベラ、ホンカワ、オナガ、口太と次々にハリ掛りして実に楽しい。

【画像提供:でじゃフィッシング】
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そうこうしていると所長とダブルヒットになった。カメラマン氏もここは絵になると思ったか、しっかり撮影している。
ところが無事所長がやり取りし終わっても、なんでか、わてのリールはいくら巻いても魚が浮いてこない、でも竿はちゃんと曲がっている。
おっかしかねぇ?なしかいな?ふと手元を見ると「あっ道糸が切れてる、でも竿は曲がって魚は引いている、なして???」
所長が寄ってきて「ありりゃ おいちゃん、上のガイドに糸が絡まって、のべ竿だぁ」「おお こりゃどけんしたらよかとね?」ってパニクッてると、所長が少し離れて磯際に立ち「おいちゃ〜ん、こっちに竿を倒して」って言ってくれた。そのあとは所長が手で道糸をたぐってお魚げっちゅ〜してくれた。
「いゃ〜おいちゃんは、竿折ったり、色んな事があるねぇ」って笑う所長。(ふんっおみゃ〜だって今になんか起こるだぎゃ)と心で答える。
(機嫌が悪くなると何故か名古屋弁がでる博多のオヤジだった)。
すると間もなく「あれ〜、俺も折れちゃった〜」って所長が叫ぶ、(このとき内心けけけ〜っと笑ったのは当然)、でもたいしたことなくて(残念)
トップガイドがすっぽ抜けただけで、ちゃちゃーと修理して撮影続行。
他にも所長は一緒に釣りをしてる間に色んな技を、おいちゃんに見せてくれた。
昼頃だったかな、釣り場を反対に移動して釣っていた所長に当たり!ところがタモは元の場所、すると彼は
「秘儀、タモ取りの術〜」とかなんとか叫んで竿を持ったままサルみたく7.8b走って、元の釣り場にタモを取りに行き、戻ってきて魚を何事もなく掬った。
その動作が腕白でとても機敏なのである。
それに根が張り出した難しい場所でのやり取りなんかは、おいちゃんにはとても真似できなくて、素晴らしく上手かった。
まぁこうして楽しい釣りも納竿時間をあっという間に迎えたわけだが、所長のお陰でクーラーは、ほぼ満タンの入れ食いを堪能したのである。
港に帰って検量も終えドクダミの旦那と美女達の司会で、すげぇ凝った表彰式もたんまり賞品をゲットさせてもらい無事終了。
そして夕刻には民宿に向かって移動開始、いよいよ宴会じゃ〜〜、、、、って言うのは実に甘かったな、うん。
ここからがほんまの地獄よって言うくらい、みんながクタクタの中で手分けして料理と宴会準備にとりかかる恐怖のマニファクチャ・オフの始まりやった。
おいちゃん上げ膳据え膳の宴会しか経験ないもんやから、宴席に着く頃には疲労と寝不足でヘロヘロになっちまっていた。
でも料理はめちゃ旨かったなぁ、味付けも申し分なく大満足。 あとビールと梅酒を二杯飲んだら、ロビーのマッサージ機の上で粗大ゴミ化してすぐに爆睡しちゃったのがほんに惜しかった。もっとみんなと呑みたかったのに。
で、気がつけば朝。同室の人が話してくれたが、昨夜は優しい副所長が引っ担いで部屋に放り込んでくれたそうな、あんがと〜、ちみは案外怪力なんやね。
そして皆と別れを済ませ宿を後にし、途中これまた爆睡して起きてこないサバルの怪人宅も後にして、
渋滞で愛車をかっ飛ばせない可愛そうな所長に同情した振りしながら安心して東京まで戻って来たわけであります。
ざっとここまで思い返して搭乗口に向かう私の脳裏に、二人のデジャヴと共に誰かが書いた文章がふとよぎった。
「人生は出会いによって綴られている、いや出会いそのものが人生と言ってよいかもしれない。
直ぐに忘れ去られてしまう出会いもあれば、ほんの一瞬でも生涯に残る出会いがある」
伊豆でお会いした素敵な釣り人さん達、、、、、、楽しかったよ、本当にありがとう。
そしてお二人さん、あなた達のことは忘れないよ。 じゃ!おいちゃん今から博多に帰るばい。
In Airport、Haneda at 7:00PM, July 3rd, 2005
-Izu fishing report-
by Oichan in Hakata
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