後藤 秀樹(yufy) 研究員 からの投稿
2004年9月23〜24日
場所:島根県 隠岐、島後、代の平島→福浦御崎
天気:雨
海況:波高1m→2m
釣果:グレ45p他、25pオーバー約15匹
ちょっと遅くなりましたが釣行記をw
今回は約1年3ヶ月ぶりの隠岐釣行となった。フェリーで島後西郷港に渡り「森田渡船さん」に迎えに来てもらって油井漁港に向かった。
渡船に荷物を積み込みながら水中を見ていると、なんと40オーバーのチヌの群れが遊んでおり50オーバーも数匹見え、隠岐に来たことを感じさせてくれた。
釣行に当たって事前に情報を集めてみたが、全くと言っていいほど情報がなかった。そのため、昨年の10月に良型尾長が出ていた「久美の黒島」を目指したいと思っていた。
タイミング良く渡船に地元の釣り人が乗ってきた。聞くとグレ狙いということで、情報収集を始めたが「タナが深めである」「釣れても35センチくらいまで」とあまり良い話はなかった。そして目指す黒島はすでに人が乗っていて夕方帰るがそれ以降は波が出る予定であるので通し釣りは無理ということであった。
こうなると場所の選定に困ってしまう。どこも良さそうであるが、実績の有り無しが良くわからない。私は尾長狙いであるし同磯する先輩は青物、マダイ狙いであるので出来るだけ潮通しの良さそうな場所を選びたかった。船長に尾長が出そうな場所と告げていろいろ回ってもらったが、先客がいたり湾奥であったりとなかなか決まらなかった。そして「代の平島」という場所を見たとき直感で良さそうと思いそこで降ろしてもらうことにした。
この島は北東幅10m南西幅20mの島で南側に大きめの島がある場所で、風は東からやや強い風が吹いていた。表向きは北西なので後方からの風となり波は約1mという状況であった。
この表向きに、左右と真ん中にサラシが出来ていて約10m前方あたりまでの大きさであった。潮は左右に流れるはずなのでサラシの前方がポイントと思われた。
仕掛けを作り青物が回っていることも考えてハリスはとりあえず2.5号を2ヒロとった。潮はほぼ止まっていたので私は真ん中のサラシを使って釣ることにした。前方は水深が20m以上ありそうなのでウキ下は取りあえず決めないことにして、G2号の余浮力が多めのウキにガン玉のG2を付け、ハリスの真ん中にG3を打ち、針はオーナーの競技グレ7号を付けた。サラシの根元に撒き餌を多めに打ち、サラシの前方を狙うというオーソドックスな釣り方で釣ってみる。数分後でも餌取りが見えないところを見ると普段だれも入ってない釣り場のように感じた。そして約15m沖で仕掛けをなじませているとまず最初のアタリが出て25センチ弱のグレが釣れた。サラシに近い方、沖目と仕掛けを入れてみるがほぼ同寸のグレが釣れるが良型の気配は無かった。しかしサラシの付け根付近で良型の魚がヒットした。なかなかの引きを見せて下へ突っ込んで行くのをちょっと強引に竿で浮かせる。そのときようやく竿をたたく感触でバリとわかる。ハリスをつかんで引き上げると40センチほどのサイズであった。 そうこうしていると足下にはスズメダイが集まってきた。また左から右へ潮が通り始め、前方沖100mくらいの所に潮目が出来ていた。この潮目は南側の大きめの島の先端から出来ていて、その島の先端からであれば足下から流せば潮目を釣ることができそうだった。「しまった。あそこに降ろしてもらえば良かった」と思うが後の祭り。この場所で精一杯釣るしかない。
前方100mの潮目は近づいてくる気配もないので、とりあえず自分のサラシの前に出来て居るであろう潮目を狙っていると35センチほどのグレが釣れた。このときのタナも竿1本と深めであった。しかし後が続かない。幸い餌取りはスズメダイだけで足下に引きつけておける状態であったので同じように狙ってみるが時々木っ端グレは釣れるもののサイズアップはならなかった。ここで自分の頭の中には「竿1本付近がねらい目」という目安ができてしまっていた。(後で後悔…) そのうち潮が速くなり右側でカゴを振っている先輩の前を仕掛けが通り過ぎていくようになってしまい非常に釣りづらくなってしまった。そこで先輩の更に右手に移動してここからまっすぐ流れていく流れを釣ることにした。この時点で青物の気配もないのでハリスは2号にした。 ここで釣り始めるとぎりぎりに設定してあるウキは潮に引っ張られて沈んで行ったがアタリは取れるので流せるだけ流してみた。しかしこの流れの中ではほとんどグレは当たってこなかった。ここではひかれ潮を狙うと釣れるには釣れたがサイズは手の平ばかりであった。
そのうち潮が緩くなってきたので、この場所に見切りを付けて元の場所に戻ることにした。元の場所に帰ってみたが道糸の入りが見にくい為左側の小高い場所に釣り座を構えることにした。真正面に根が張りだしてはいるが、明るい間は目視できるのでなんとか左にかわせそうであった。潮が緩いため「あっちこっち釣法」(あっちこっちに仕掛けを入れて探ってみる)とサラシの先端を狙っていたがちょっとした違和感を感じていた。違和感が何なのか良くわからないが…ちょっと気に掛かるので仕掛けをチェンジ。ウキをBに換え、Bのウエイトスイベルを付け、ハリスの中間にG3を打ち仕掛けが深く入るようにしてみた。なんとなくではあるが今までよりも深い場所を狙ってみたいという直感のようなものがあった。このウキはトップの穴が非常に小さく仕掛けが落ちにくいのでそれだけでウキから下に張りができる。後は道糸の操作ををすることであまり早く沈まないように気をつけながら釣ってみた。
この仕掛けに変えてからは小さなアタリが取れるようになってきた。手前の方では浅めのタナで木っ端グレが釣れるが沖目では餌が残ることもあった。しかしそれでも仕掛けが沈んでいく途中の「餌取りのアタリ」が取りにくいのでサラシの先端のかなり左に仕掛けを投入して、サラシの先端に仕掛けが来るころにはかなり深く仕掛けが入っているようにして餌取りをかわしていた。するとやや深い場所で28センチの石鯛(リリース)またまたアイゴ。グレではないのだが非常に良い感じになってきた。
午後5時、竿2本くらい仕掛けが入ったところでアタリ!それまでの魚とは違いかなりの引きを見せながら下に突っ込んでいく…この場所では取り込みが難しいと考えて道糸を人差し指に引っかけたまま左下に移動。ここでベールを戻すが、ちょっと失敗して糸がビシューッと出てしまった。「しまった」と思うが針ははずれていない。さらに突っ込む魚にレバーで糸を出し竿の角度を保つ。ようやく引き上げ体勢に移る。引き上げては突っ込みを繰り返す。「これは良型尾長w」と心が躍る。そしてもうすぐウキが見えるというところで突っ込んだときに、竿がフッと軽くなってしまった。_| ̄|○ ガクッ......竿を持ったままうなだれる。ハリスのチモトが切れていた。この切れ方はやはり尾長であろう。自己記録更新と思われただけにかなりがっくり。「へたくそだなぁ…」と感じる瞬間である。
気を取り直そうにも取り直せずに釣りを続ける。仕掛け的にも今の状況だとこれで良さそうである。ハリスはとりあえず2.5号にチェンジした。そして数分後、またまた深いところまで仕掛けが入ったときに。ウキがちょっと動くと同時に…人差し指が痛いくらい「バチッ」とはじかれた。「またまた尾長か」と思いやりとりに入るが先ほどのような引きではなかった。やはり左側に移動してタモ入れすると36センチの口太であった。
やはりタナが深かったのだ。「本流が流れていたときも、もっと重くしていれば良かったかな」と反省しつつ、夜釣りが楽しみになってきた。ところが午後6時前船長から電話。予報が北の風になって波高が2mとのこと。むちゃくちゃ後ろ髪を引かれながら撤収。撤収直前20センチのチャリコが釣れただけに、マダイ狙いの先輩も後ろ髪引かれている模様(~^T) ジーン
この時間に移動となると、次に釣り始める場所の水中の状況は全くわからない。「水深2mの深さをスルスルで釣ってしまうかも」とかなりやけっぱち。それでも良い場所があればいいと思うが、勧められたのは御崎…心の中で「地磯じゃん」と叫ぶ。さっきの場所が良かっただけにがっかり、しかも先端に付けてもらおうとすると「波が洗うからだめ」と引っ込んだ方へ(これで完全に地磯)瀬上がりしてから、ウキを電輝円錐に変えてそそくさと釣り始めるが。1投目からアジ…次もアジ…たまに30センチ近いものもいるが、アジアジアジアジ…午後10時までは粘ってみるが、アジ釣りになってしまった。(この時点で撒き餌が大量に余る予想)そしてここから朝までが大変。一応雨の予報だったのでブルーシートを持ってきていたのだが、途中から土砂降りになり、その後北の強風。ちょっと小降りになったと思ったら…またまた土砂降り。かくして朝まで震えっぱなしであった。 そんな中先輩はG1仕掛け→底カゴ仕掛け→サビキ仕掛け…と一睡もせずに釣っていた。(すごい…)明け方前先輩のウキがズボッと沈んだのでタモ助が必要かと思って移動してみたが、40センチ弱のピンクであった。(先輩唯一のピンク)
そしてどんよりと曇った朝があけてきた。懐中電灯がいらなくなったころ、ようやく釣り再開。アジは午前3時過ぎから消えていたらしい。「よしよし、これならグレが狙えるかも」とようやくニッコリw。ウキはもう肉眼で見えるのだが電気ウキのままで釣ることにした。仕掛けも夜釣り仕様でBのウェイトスイベルにG3を打った仕掛けで足下を狙ってみる。昨夜狙っていた場所はやはり水中に岩が張り出して水深2m…「やっぱり状況がわからんとだめだよな」と思いながら深い場所に仕掛けを入れていく。このあたりは「隠岐で磯から唯一メダイが狙える場所」というくらいで、水深は40mの場所もあるらしい。竿をあおって道糸を出しながらかなり深く入れてみる。1投目は餌が残る。数投目にはフグ。「骰ロを落とすより、ちょっと離して入れて、深い場所で磯際になればいいな」と考え即実行。仕掛けはどんどん入っていって竿2本以上は入っていくが魚のアタリは出ない。そして約10投目。ウキにアタリが出る前に道糸が走っていった。反射的に合わせると。グイーンと突っ込んでいく。「やったっw」と思う瞬間が来た。引きは鋭く竿が伸されそうになるのでレバーで糸を送り竿の角度を保つ。そして突っ込んだところを竿で耐えていると…またまたフッと軽くなった。「!"#$%&'」仕掛けを回収すると…針は付いていた。またまたやってしまった大ばらし、しばし自己嫌悪。
そして、その数投後足下にはすでに餌取りが見え始めたのでちょっと離れたところに仕掛けを投入してまたまた深く入れていると、竿2本半以上入ったところで道糸が走った。今度も重さはあるが先ほどのやつほどではない。レバーで1度だけ糸を送り。あとは竿ためながら引き上げていった。水面に見えたのは茶色がかったグレ。ちょっと離れた場所までタモを取りに行き。すんなりゲット。「おぉ、40センチはあるな」と目視。さっさと締めてクーラーに入れた。
しかし、この時点で釣り場は大きく変化していた。足下には大量の餌取り軍団。仕掛けはもう深い場所には入らなくなっていた。ちびアイゴと木っ端グレ。遠投しようが何しようが浅い場所で餌を盗ってしまう。木っ端も釣り飽きて、北側の表磯へ移動してみた。ここもグレは出そうであったが反応はなく深いところでベラが掛かってくる程度であった。そのうちやはり木っ端に囲まれてしまい、さらに遠投すればそこにはサヨリが待っていた。あきらめて元の場所に戻ってみるが、先輩はいつの間にかフカセで木っ端を狙っていた。足下にはスズメダイと木っ端グレ。やや深い場所に足裏グレが見える程度。そして水面には無数のサヨリ。せめて青物でも回ってくれれば違うのに…と思うが餌取りはどこまでも沖に出ていく。 しびれを切らしまたまた北側に場所移動して、一番強いサラシでしばらく釣ってみた。がここも木っ端は釣れるものの良型の気配はなかった。そして私は11時半でストップ。釣り場を洗い流したりして時間をつぶした。
帰りの船に乗っていると、船長に電話が掛かっていた。どうやら「米子プレス」(月刊山陰の釣り発行)の社長のようだ。すると私に電話を替わってくれと…「42、3のグレが釣れました」と報告。「写真を撮っておいてください」とのことであったので、この付近では最近めぼしい釣果が無く雑誌に載せる写真がないんだなぁと思われた。
そしてフェリーで熟睡しているうちに七類港に到着。足早に帰宅した。帰宅後魚を出してみると35と36センチのグレに比べていやに大きい。「こんなにでかかったかな」と計り直してみる。すると45センチもある。ということは口太自己記録更新w。「やったー」と思うがばらし2発が尾を引きずっているためうれしさ半減。とっても疲れた釣行となった。
今回の釣行で考えさせられたのは、まだまだ水温が高い時期であるのに、良型グレのタナがものすごく深かったことである。普段であれば竿2本くらいの所に浮き止めを付けていてそれ以上探ることは無いのだが、今回は青物のことを考えて浮き止めを付けてなかった(浮き止めのためウキが抵抗となってばらすことがある)のが功を奏したという感じである。浮き止めを付けていたなら、それ以上深く探ることはなく今回の釣果は無かったと思われる。「地元の人もタナは深いですよ。3ヒロとか竿1本とかです」と言っていたが良型は更に深いところに居たようである。”私は流れ中では活性が高いはず”と勝手に考えていたのだが、実際は深い場所で餌を拾っていたという感じである。
確かに、水温は高いかもしれないが魚にとって動きやすい水温層は別であると感じた。また表面付近の木っ端グレにだまされてはだめだな…と感じた。非常に勉強になった釣行であった。
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