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2001年3月17日

よろこんでいいのか?(笑)
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場所:熱海多賀・沖ノ島
天気:雨時々くもり
海況:ほんの少しだけのウネリ

 金曜日は締切りのため遅くなることが予想されていた。木曜日も水曜日もあまり寝ていない。睡眠をとらなければ倒れてしまいそうだ。しかし、釣りには行きたい。そんな時、ふと思いついた場所が、熱海のちょっと南に位置する多賀の沖磯だ。ここは上がりの時間が夕方で、渡る時間も連絡すれば好きに設定できるそうだ。おまけに家から近い。行くならそこしかない、いや、そこしか行けないと判断した僕は速やかに予約を入れた。昼前に行くと告げて。
実際に仕事を終えて帰宅したのが午前3時。それから5時間ほど生命のために睡眠をとって出掛けた。しかし、内心は不安を抱いていた。その不安とは、凪だ。午後からナライが強くなるとのこと。実はここの磯を利用するのは初めてで、磯の知識がないのだ。わずかに持っている知識が、「磯が低いためナライが強くなると早上がりになる」ということだけだ。いざ港に着いてみると船長から、「いつまで出来るかわかんないけどそれでも渡る?」と言われてしまった。当然だ。まあ、せっかく来たのだし、はじめてという興味も手伝って、2時間でもいいからと渡してもらった。
港を出ると、なるほど、低い磯がほとんどだ。低いというよりも平らだ。神楽根という場所にはチャランボが備え付けられている。これじゃあ凪が悪ければすぐに撤収だわな。と思いながら、渡った先は沖ノ島。地磯からも程近く、いちおう沖磯って感じの場所だ。潮はあまり効いていないものの、ゆっくりと下っているようだ。
さて、どこにしようか?今日は会社の同僚も一緒だ。「朝出かけるのならラクそう」と言うことで、ついてきやがった。気合が足りんな。でも、ビギナーだからしょうがないか。ということで、まず同僚に選ばせる。
先端右側を選びやがった。しめしめ。僕が狙いをつけていたところは先端の右側とチャカ場の隣の根がガチャガチャしたところ。ガチャガチャは後に取っておくとして、まずは沖側から。
ここ、沖ノ島は磯全体を沈み根が囲んでいるような場所で全体的に浅い。竿1本ちょっとで根がかりしてしまう。全体的にあまり釣りやすくはない。勝手もよくわからないので足下にのみコマセを入れて、やはり仕掛けも足元から流していく。目で確認できる沈み根の際を仕掛けが流れているイメージになると、エサが盗られ出した。なんとなく、くわえてすぐに放すような感じだ。浮きを00に、そして浮き止めをはずした。
仕掛けを変えて一投目。浮きがシモッタ。乗った。そこそこ重量のある引きで上がってきたのは35センチの口太。姿は外浦のメジナのように体高がある。その後もポツ…ポツ…ポツ……と30〜40センチ手前までが飽きない程度に上がる。雨は降ったり止んだり。しかし寒くはない。
気がつけば4時だ。気になっていたチャカ場の隣に移動しよう。と、そこにはすでに同僚が入っていた。聞けば、最初の場所より根がかりが少ないからとのこと。まあよい。ちょっと狭いけど二人で竿を出した。ここは水道のようになっている。左から出たサラシに押されて潮は右に流れて行く。表面だけではなく、全体がだ。そのうち日が落ちてきた。
夕まずめだ。入れ食いに近く、40センチ弱までが釣れる。良型のメバルも混じる。同僚は釣れていない。ここまで3枚のみのようだ。僕がいて自由に流せないのかもと気遣い、僕は元いた先端部に移動した。残す時間は30分。 先端でも同じように35センチオーバーが出続ける。
おや?同僚が僕を呼んでいる。あぁ、根に張り付かれたのね。道糸がオーバーハングに擦れてどうにもならないと僕に竿を手渡しやがった。もう!せっかくの時合いなのに……と面倒臭く思いながら竿を預かった。緩めたり、手をつき伸ばしてひっぱり出そうとしていると、ヌルッと出てきた。
途端、猛烈な勢いで右側の根に向かって突っ込み出した。これは竿を同僚に返すどころではない。うわ、こりゃでかいわ。執拗に突っ込む魚。糸はおそらく傷ついている。なるべくソフトなやりとりを心掛ける。浮いた。タモを手渡されたのでそのまま自分ですくう。とった!磯に置くと、40センチのタモ枠から尻尾が大量にはみ出している。メジャーを当てると46.5センチ。たはっ……。
これは一体誰が釣ったのだ???しかしなんだね。いくら自分よりもビギナーとは言え、バラシてもいいから竿を受け取るべきじゃなかった。最後まで自分でやらせるべきであった。ひょっとしたら同僚にとって記念魚になったかもしれないのに。ちょっと反省。
当の同僚は……「なんか色んなことがあって面白かった」とはしゃいでいる。というよりも、僕がモヤモヤと悔しがっているのを見て喜んでいるようだ。同僚は、釣果よりも釣りという行為にまつわること全てが面白いのね。まだ。しかし、近い将来今日の出来事がとてつもなく悔しい出来事に変わるだろう。 はぁ、しかしスッキリしない。

釣果:〜40センチ×12枚(内35オーバーが8枚)        
参考:46.5センチ 1.8キロ×1枚